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トピックス(2)皮膚と日光・紫外線

夏の風物詩といえばギラギラした太陽ですが、太陽から降り注がれる光線、紫外線(UV)の浴びすぎには注意が必要です。
紫外線の中でも最も有害なのは、紫外線B波(UV-B)、次に紫外線A波(UV-A)といわれています 1)。UV-Bは、日本で北から南に移動するにしたがって多くなることが知られています 1)


日光・紫外線が引き起こす皮膚疾患
日光の紫外線はシワやシミだけではなく、皮膚疾患も引き起こすことがあります 1)。世界的に知られており、注意が喚起されているのは皮膚がんです。
また、過度な日光・紫外線の刺激が乾癬(かんせん)を悪化させることもあります 2)。まずは日焼け止め、帽子、日傘などを使い、日光から肌を守ることを心がけましょう。


紫外線は皮膚疾患の治療にも使われている
皮膚科では紫外線の作用を逆手にとって、皮膚疾患の治療に応用しています。
光線療法や紫外線療法と呼ばれ、免疫を抑える作用があるのです。乾癬やアトピー性皮膚炎などでも、症状が重かったり、治療効果が思わしくなかったりしたときに使われています。
皮膚疾患の治療についてはこちら


日光はどれくらいの時間浴びた方が良い?
なお、人は日光に当たることでビタミンDを生成しています。環境省 1)とWHO 3)の指針は以下のようになっています。参考にしてみてください。

  • 環境省:(食事からもビタミンDが平均的に摂れていることを前提として)
    両手の甲の範囲で1日1回、日向で約15分・日陰で約30分
  • WHO:(夏期)両手・顔・腕の範囲で週に2-3回、約5-15分
    低緯度の地域はUV量が多いためさらに短時間

【参考文献】
1) 環境省:紫外線環境保健マニュアル2008, 2008年6月改訂版, pp.4, 11, 18, 25.
2) 日本皮膚科学会:皮膚科Q&A 乾癬. Q12. 日常生活上の注意は何ですか?https://www.dermatol.or.jp/qa/qa14/index.html
3) WHO:Radiation: The known health effects of ultraviolet radiation. Are there beneficial effects of UV radiation? https://www.who.int/news-room/q-a-detail/radiation-the-known-health-effects-of-ultraviolet-radiation

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