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LEO Pharma、2022年のAAD年次総会で、中等症~重症のアトピー性皮膚炎におけるAdtralza®(トラロキヌマブ)の新たな長期安全性および有効性成績の中間データを発表

報道関係各位

本資料は、LEO Pharma A/Sが2022年3月25日(デンマーク、バレラップ発)に発表したプレスリリースの日本語訳で、参考資料として提供されるものです。資料の内容および解釈については英語版が優先されます。英語版はwww.leo-pharma.comでご覧いただけます。

英文タイトル:
LEO Pharma presents new interim long-term safety and efficacy data for Adtralza® (tralokinumab) in moderate-to-severe atopic dermatitis at the 2022 AAD Annual Meeting



LEO Pharma、2022年のAAD年次総会で、中等症~重症のアトピー性皮膚炎におけるAdtralza®(トラロキヌマブ)の新たな長期安全性および有効性成績の中間データを発表


  • ECZTEND試験は、5年間にわたる非盲検長期継続投与試験です。3.5年目の中間解析の結果、トラロキヌマブの全体的な長期安全性プロファイル(最長3.5年間投与)は先行試験において観察されたものと同じであり、新たな安全性上のシグナルはみられませんでした1
  • 有効性解析においては、最長3年間 Adtralza®による投与を受けた成人患者において、アトピー性皮膚炎の範囲や重症度、かゆみの重症度、生活の質などの各種有効性評価項目において、持続的な改善効果がみられました1

デンマーク、バレラップ発:2022年3月25日 、皮膚科医療の世界的リーダーである LEO Pharma A/Sは、 中等症~重症のアトピー性皮膚炎(AD)成人患者において、Adtralza®(トラロキヌマブ)を最長3.5年間投与した場合、肯定的な長期安全性および有効性プロファイルが得られたことを発表しました。この中間結果は、米国皮膚科学会(AAD)2022年次総会でポスター発表されました1

高親和性ヒトモノクローナル抗体であるAdtralza®は、欧州連合、英国、カナダ、アラブ首長国連邦、スイスにおいて、成人の中等症~重症AD治療薬として承認されています2, 3。米国では、トラロキヌマブはAdbryの製品名で承認されています。

ECZTEND長期非盲検延長試験(NCT03587805)において、1,400例以上の患者さんを対象とした3.5年目の中間解析を行った結果、Adtralza® 300 mgを隔週(Q2W)で、オプションとしてステロイド外用剤(TCS)を併用投与した場合の全体的な安全性プロファイルが報告されました。先行試験に参加し、ECZTEND試験において継続投与された患者さんは、先行試験で1年間、その後ECZTEND試験で最長2.5年、合計で最長3.5年間の投与を受けました。中間解析で得られた結果は、トラロキヌマブの先行試験で認められたものと同じであり、新たな安全性シグナルはみられませんでした。有効性に関する2年間の解析では、Adtralza®で最長3年間の投与を受けた成人患者さんにおいて、Adtralza® 300 mg Q2WおよびオプションのTCSにより、アトピー性皮膚炎の範囲や重症度、かゆみの重症度および生活の質に持続的な改善がみられました1

オレゴン州ポートランドにある Oregon Medical Research CenterのPresidentで、ECZTEND試験の治験責任医師であるAndrew Blauvelt(MD, MBA)は次のように述べています。「ECZTEND長期継続投与試験において、このような一貫した結果を目にするのは心強いことです。」「安全性と有効性に関する最新の中間解析結果は、以前の報告と同様であり、中等症~重症のアトピー性皮膚炎の成人患者さんにおいて、特にIL-13を標的とする治療の理論的根拠を強化するものです。」

3.5年目の中間安全性解析には、先行試験であるECZTRA 1および2、 ECZTRA 3、ECZTRA 4、ECZTRA 5、および ECZTRA 7の各臨床試験において、1回以上Adtralza®の投与を受けた1,442名が含まれています1 。これらの患者さんは、先行試験における治療効果や割り付け(Adtralza®またはプラセボのどちらで治療されたか)に関係なく、ECZTEND試験に適格となりました1。ECZTEND試験のベースラインから第104週までの間で、22.9%が試験を中止しましたが、有害事象(AE)による中止率は2.4%でした1。 最も高頻度報告されたAE(少なくとも5%で発現)には、ウイルス性上気道感染症(主に風邪として報告)、アトピー性皮膚炎、上気道感染症、頭痛、結膜炎が含まれました。結膜炎はいずれも深刻なAEではありませんでした1。全体として、ECZTEND試験での安全性プロファイルは、先行試験で観察されたものと同様でした1

Adtralzaを最長3年間投与された616人の患者のコホートでは、85.1%が湿疹面積・重症度指数で少なくともベースラインから75%の改善を達成しました(EASI-75)1。また、患者さんの半数(50.5%)が包括的重症度評価0/1(IGA 0/1)を達成しました。これらの結果は、皮膚病変が消失になった、または、ほぼ消失になったことを意味します1。 さらに患者さんのかゆみおよび生活の質も改善しました。患者さんの60.6%が、最もひどい週のそう痒数値評価(NRS)スコアが3以下を示し、また76.4%が、皮膚疾患の生活の質(QOL)評価指数(DLQI)が5以下となったことを示しています1

米国LEO Pharma Inc.のMedical Strategy and Scientific AffairsのVice PresidentであるAdriana Guanaは次のように述べています。「LEO Pharmaでは、皮膚疾患を抱える患者さん達をサポートすることが我々の使命であり、進行中のECZTEND試験からこのような有望なデータが継続して出てきた事を嬉しく思います。」「最新の分析によると、製品のラベルに示されている用量で投与されたAdtralza®の安全性と有効性のプロファイルは長期にわたって維持されており、ECZTEND試験からの追加データを楽しみにしています。」

ECZTEND 試験-長期延長(LTE)試験について
ECZTEND試験(過去のトラロキヌマブ試験に参加したアトピー性皮膚炎患者における長期延長試験)は、5年間にわたる進行中の第3相長期、非盲検、単群、延長試験です。その目的は、こ れまでに行われた トラロキヌマブ単剤投与試験(ECZTRA 1および ECZTRA 2)、トラロキヌマブと TCS の併用投与 試験(ECZTRA 3)、薬物相互作用(DDI)試験(ECZTRA 4)、ワクチン試験(ECZTRA 5)、青少年 を対象とした試験(ECZTRA 6)、経口シクロスポリン A 試験(ECZTRA 7)、日本人患者を対象とした トラロキヌマブと TCS の併用投与試験(ECZTRA 8)、または トラロキヌマブ単剤投与による皮膚バリア機能試験 (TraSki)に参加したアトピー性皮膚炎患者を対象に、トラロキヌマブの安全性と有効性を評価することを目的としています。治療に対する反応の有無や、トラロキヌマブまたはプラセボのいず れかを投与したかに関係なく、先行試験を終了すれば、ECZTEND 試験に参加できます1、4


アトピー性皮膚炎について
アトピー性皮膚炎は、慢性の炎症性皮膚疾患であり、強いかゆみと湿疹様病変を特徴とします5。アトピ ー性皮膚炎は、皮膚バリアの障害と免疫調節異常に起因し、慢性炎症に至ります6 。IL-13 を含む2型サイ トカインは、アトピー性皮膚炎の病態生理の重要な側面において中心的な役割を担います7


Adtralza®(トラロキヌマブ)について
Adtralza®(トラロキヌマブ)は、アトピー性皮膚炎の徴候・症状の根底にある免疫および炎症プロセスに、重要な役割を果たすIL-13サイトカインに結合、阻害することを目的として開発された、高親和性の完全ヒトモノクローナル抗体です。Adtralzaは、IL-13サイトカインに特異的に結合することにより、IL-13受容体のα1およびα2サブユニット(IL-13 Rα1および IL-13 Rα2)との相互作用を阻害します3,7


LEO Pharmaについて
LEO Pharmaは人々が健康な皮膚を手に入れることをお手伝いします。LEO Pharmaは、豊富な臨床開発パイプラインや幅広い治療法とともに、開拓者精神を併せ持つ皮膚科医療のリーダー企業です。LEO Pharma A/Sは、皮膚科学の発展のため、長年にわたって研究開発に専念し、皮膚疾患を有する患者さんを対象に、新たな標準治療法を提供してきました。本社はデンマークにあり、グローバルで5,800人の従業員が、130 カ国の何百万人にものぼる患者さんのために従事しています。


参考文献

  1. Blauvelt A, Langley R, Simpson E, et al. Long-term safety and efficacy of tralokinumab in more than 1400 moderate-to-severe atopic dermatitis patients treated for up to 42 months: an interim analysis of ECZTEND. Presented at American Academy of Dermatology (AAD) 2022 Annual Meeting, Boston, Mass., March 25-29, 2022.
  2. Adtralza® Prescribing Information. LEO Pharma; June 2021.
  3. Popovic B, et al. Structural characterisation reveals mechanism of IL-13-neutralising monoclonal antibody tralokinumab as inhibition of binding to IL-13Rα1 and IL-13Rα2. J Mol Biol. 2017; 429:208–19.
  4. EU Clinical Trials Register. Long-term extension trial in subjects with atopic dermatitis who participated in previous tralokinumab trials – ECZTEND. EudraCT number: 2018-000746-19.
  5. Weidinger S, et al. Atopic dermatitis. Lancet. 2016;387:1109-1122.
  6. Boguniewicz M, et al. Atopic dermatitis: a disease of altered skin barrier and immune dysregulation. Immunol Rev 2011;242(1):233-46.
  7. Bieber T. Interleukin-13: targeting an underestimated cytokine in atopic dermatitis. Allergy. 2020; 75:54-62.

LEO Pharma

LEO Pharma helps people achieve healthy skin. The company is a leader in medical dermatology with a robust R&D pipeline, a wide range of therapies and a pioneering spirit.

Founded in 1908 and owned by the LEO Foundation, LEO Pharma has devoted decades of research and development to advance the science of dermatology, setting new standards of care for people with skin conditions. LEO Pharma is headquartered in Denmark with a global team of 6,000 people, serving 92 million patients in 130 countries. In 2019, the company generated net sales of DKK 10,805 million.

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