【トピックス(6)】
皮膚と乾燥

乾燥肌の特長
皮脂分泌が少なく、角層の水分量が低下している状態を乾燥肌、あるいはドライスキンといいます。乾燥肌は表面がかさついていて角質片がはがれやすく、ざらついてきめも粗くなります 1)。
皮膚疾患があると乾燥肌への対応がさらに難しくなる場合があります。例えば乾癬があると、乾燥しやすい冬場にかゆみが強まり、症状が悪化するとされています 2,3)。

肌が乾燥しているとき、どのように対処をしたらよいのでしょうか。

乾燥肌のスキンケア 1)
乾燥肌では、クリームで皮膚の表面に油分(特に乳化された油分)を補うことが大切です。保湿剤が入ったものならさらに好ましく、肌荒れがひどいときには皮膚の表面をなめらかにする作用を持つビタミンA、ビタミンEを配合したクリームが使われることもあります。

乾癬・アトピー性皮膚炎の乾燥肌ケア
乾癬の治療において、保湿剤などを用いたスキンケアは補助的な位置づけであるものの、乾燥対策は重要です 3)。特に、乾癬が悪化しやすい冬はスキンケアを取り入れるとよいでしょう 3)。
また、アトピー性皮膚炎の皮膚はバリア機能と保湿因子が低下しており、角質層内の水分含有量も低下し、ドライスキンとなっています。低下している皮膚の保湿性を補うために、保湿性の高い軟膏(ヘパリン類似物質含有製剤など)を塗布します 4)。傷ついた皮膚のバリア機能を補充・補強するためには、皮膚に対して保護作用がある油脂性軟膏(白色ワセリンなど)を使用します 4)。
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【参考文献】
1) 安田利顕著, 漆畑修改訂:美容のヒフ科学 改訂10版, 2021, pp.33-35, 南山堂, 東京
2) 照井正ほか:MEDICO 2005, 36(11), 417-423
3) 多田弥生:MB Derma 2017, 259, 57-63
4) 日本皮膚科学会ほか:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018 日皮会誌 2018, 128(12), 2466